
今回は、我が家に設置している5.85kWのソーラーカーポートにおける、2026年6月度の発電結果と、電気代・節約額のリアルなデータを公開します。
結論から言うと、今年の6月は「過去4年間で最も発電量が少ない月」でした。これだけ聞くと残念な結果に思えますが、蓄積したデータから「日照時間」と「発電効率」を紐解いていくと、太陽光発電の非常に面白い特性(景色)が見えてきました。
1. 過去4年間の6月データ比較(日照時間と発電量)
まずは、近隣のアメダス3地点の平均データ(日照時間・最高気温)と、自宅の太陽光発電の実績をまとめたグラフをご覧ください。

| 年 | 日照時間 (h) | 発電量 (kWh) | 発電効率 | 最高気温平均 (℃) |
| 2023年 | 159.0 | 603 | 3.79 | 28.3 |
| 2024年 | 185.8 | 617 | 3.32 | 29.0 |
| 2025年 | 174.8 | 542 | 3.10 | 30.3 |
| 2026年 | 112.8 | 460 | 4.08 | 26.6 |
グラフを見て分かる通り、今年(2026年)の6月は日照時間が112.8時間と過去4年で圧倒的に少なく、発電量が460kWhに留まったのは天候上、仕方のない結果です。
しかし、注目すべきは折れ線グラフで示している「発電効率(4.08)」が過去最高を叩き出している点です。
2. なぜ効率が上がった?気温と発電効率の「逆相関関係」
実は先月(5月度)は、日照時間が一番長かったにもかかわらず、逆に発電効率が一番低いというデータが出ていました。その際、「気温の高さによる熱損失」が原因ではないかと仮説を立てていましたが、今回のデータが見事にそれを裏付けています。
前月の発電記録👉【2026年5月】日照時間最長なのに効率は過去最低!? 太陽光4年間データから見えた「日差しの罠」とEV節約術

- 2023年〜2025年: 最高気温の平均が上昇するにつれて、発電効率が綺麗に低下している。
- 2026年(今年): 昨年より最高気温が4℃弱も低かった結果、逆に発電効率は過去最高に跳ね上がった。
見事な逆相関のクロスを描いています。
あえて「6月単体」で過去と比較しているのには理由があります。同じ月であれば太陽の南中高度(角度)が揃うため、システム導入当初からパネルにかかっている周辺の木々の影の影響も毎年同条件になります。影という外的ノイズを固定することで、純粋な「気温と効率の関係」をあぶり出すことができるからです。
ただし、パネルの経年劣化や表面の汚れなど、他にも様々な変数が絡んでいるため、現時点ではあくまで仮説です。当ブログの運用データもまもなく丸4年を迎えるため、今後は月単体の比較だけでなく、全期間のデータを網羅した大規模検証を行う予定です。
3. 6月度の電力使用状況と買電量増加の理由
続いて、自宅で実際に使用した電力の内訳です。
- 総発電量: 460 kWh
- 総使用量: 389 kWh
- 太陽光からの直接消費: 136.5 kWh
- EV充電分: 20.5 kWh
- 蓄電池への充電: 187 kWh
- (※蓄電池からの放電は、変換ロス1割を厳しく差し引き「168 kWh」を実使用量としています。また、蓄電池のデータが見れない状態なのでグラフからの目視での大まかな数値となっています。確認できるようになりましたら正確な数値にしますのでよろしくお願いします。)
- 売電量: 116 kWh
- 買電量: 45 kWh
普段、我が家の買電量は多くても月20kWh程度に抑えられていますが、今月は45kWhと少し多めになっています。
【買電量が増えた理由】
今月はシステムの仕様上、「蓄電池のメンテナンスモード(容量チェック)」が発動しました。これは蓄電池を一度100%まで充電してから全量放電し、バッテリーの健康状態を確認する動作です。今年は全体の発電量が少なく、生活で全量使い切ってしまうギリギリのバランスだったため、このメンテナンス用の100%充電を満たすために、どうしても買電が必要になってしまいました。
4. 経済効果(電気代とリアルな節約額)
最後に、今月の収支と、太陽光・蓄電池・EVが生み出した「節約できた金額」をまとめます。
※計算期間は6月1日〜30日のため、実際の電力会社の請求書とは若干のズレがあります。
【電力単価の前提条件】楽天でんきSプラン
- 買電単価: 48.74円/kWh(基本単価 36.85円 + 調整単価 7.71円 + 再エネ賦課金 4.18円)
- 売電単価: 17.0円/kWh
💡 【注目】調整単価の高騰を「自家消費」で完全防御!
ここで注目していただきたいのが、今月じわじわと上昇している**「調整単価(7.71円)」**です。これにより、トータルの買電単価が「1kWhあたり48.74円」という非常に高い水準に跳ね上がっています。
世間では「電気代が上がって家計が苦しい」というニュースが飛び交っていますが、我が家においてはこの単価上昇のダメージをほぼ無効化できています。理由は単純で、太陽光と蓄電池による「自家消費」で、そもそも高い電気をほとんど買っていないからです。
「単価がいくら上がろうと、電気を買わなければノーダメージ」。これこそが、自家消費システムの最大の強みです。むしろ単価が上がれば上がるほど、自宅で作って使った電気の「節約価値」は高まります。エネルギーの自給自足は、最強のインフレ(物価高)防衛策だと改めて実感しています。
今月の電気代(買電コスト)
- 45 kWh × 48.74円 = 2,193円
(※今月は蓄電池のメンテナンス動作があったため45kWh買いましたが、それでもこの単価高騰の中で2,000円台に抑え込めています)
💡 補足:買電量が少ない我が家が「楽天でんき」を選ぶ理由
記事の中で今月の電気代を公開しましたが、我が家では現在「楽天でんき」と契約しています。
その最大の理由は、「基本料金が0円」のプランだからです。 我が家の場合、太陽光発電と蓄電池がしっかり稼働する3月から11月にかけては、毎月の買電量がわずか平均15kWh程度に収まります。一般的な大手電力会社のプランだと、電気をほとんど使っていなくても毎月1,000円〜1,500円程度の基本料金が固定費としてかかってしまいますが、基本料金0円プランならそれを丸々浮かせることができます。
もちろん、世の中を探せば「楽天でんき」よりもさらに単価が安い新電力会社やプランはあるかもしれません。しかし、我が家は普段から「楽天経済圏」を利用しているため、電気の手続きや支払いも楽天で一本化し、家計管理をできるだけシンプルで簡潔にしたいという目的があります。
そもそも我が家は買電量そのものが極端に少ないため、どれだけ最安の電力会社を探したとしても、削減できる絶対額は月数十円程度と思われます。
そのため、貴重な時間を使って100点満点の「最安プラン」を追い求めるよりも、管理の手間を減らしつつ「80点〜90点」の合格点を確実に取れる楽天でんきが、今の我が家にとって最も合理的で最適な選択だと認識しています。太陽光の恩恵を活かしつつ、無駄な固定費と管理の手間を同時に削るための、我が家のリアルな選択です。
今月の節約効果 買電回避額17,534円 +売電金額1,972円 合計19,606円
- 太陽光からの直接消費による節約額: 6,653円(136.5kWh × 48.74円)
- 蓄電池による節約額: 9,114円
- EVによる節約額: 1,767円(※以前乗っていたガソリン車「燃費11km/L」、近隣最安ガソリン単価「158円/L」で比較算出)
- 売電による収入:1,972円

今月のEV節約額が少なめなのは、先月末の時点でほぼ100%充電されており、今月は遠出も少なく「継ぎ足し充電」があまり発生しなかったためです。
とはいえ、全体の発電量が少なかった厳しい6月において、電気代の高騰(48.74円/kWh)の直撃を避け、トータルで1万9千円以上の支出を回避できたのは非常に大きな成果でした。EVの充電を一度も「高い買電」に頼ることなく、太陽光の余剰電力だけで乗り切れた強みが出ました。
来月はいよいよ夏本番。過酷な気温上昇に対して、システムがどれだけのパフォーマンスを発揮してくれるのか、引き続きデータを包み隠さず公開していきます!
💡今月については「電気代の節約額」をお伝えしてきましたが、太陽光発電と蓄電池はタダで設置できたわけではありません。
当ブログでは、導入を検討している方へ「本当のリアル」をお届けするため、設備のローン返済額を差し引いた『毎月の本当のキャッシュフロー(手元に残るお金)』もすべて公開していきます。数値データをまとめ次第毎月の発電実績に記載してきますのでご覧いただければと思います!

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