今回は、我が家に設置している5.85kWのソーラーカーポートにおける、2026年9月度の発電結果と、電気代・節約額のリアルなデータを公開します。
結論から言うと、ソーラーカーポートを導入してからの9月単体で比較すると「過去一番発電量が少ない月」となりました。7月・8月に引き続き、日照時間についても過去最低を記録しています。今年はスーパーエルニーニョの影響か、台風が連続発生し、前線による連日の雨と台風接近に伴う大雨が続くという、太陽光発電にとっては非常に厳しい1ヶ月でした。
しかし、データに目を向けると、気象庁のアメダスデータと実際の太陽光パネルの挙動から見えてきた「意外な真実」がありました。今回は、記録的日照不足の中で起きた異常な「発電効率」のカラクリについても詳しく解説します。
👉前月の発電データ記事はこちらから 【2026年8月】太陽光発電実績と節約効果!日照時間過去最低でも「発電効率」は過去最高を記録した理由
目次
- 過去4年間の9月データ比較(日照時間の大激減)
- 【考察】日照0時間が17日!?それでも毎日3〜10kWh発電するカラクリ
- 9月度の電力使用状況とEV充電の苦戦
- 経済効果(電気代約50円時代への突入と節約額)
1. 過去4年間の9月データ比較(日照時間の大激減)
まずは、過去4年間の9月の平均データ(日照時間・最高気温)と、自宅の太陽光発電の実績をまとめたグラフをご覧ください。
| 年 | 日照時間 (h) | 発電量 (kWh) | 発電効率 | 最高気温平均 (℃) |
| 2023年 | 159.4 | 507 | 3.18 | 31.8 |
| 2024年 | 118.4 | 483 | 4.07 | 31.6 |
| 2025年 | 168.6 | 471 | 2.79 | 31.2 |
| 2026年 | 50.3 | 289 | 5.74 | 26.6 |
表を見て分かる通り、2023年・2025年と比較すると、今年(2026年)の9月の日照時間はわずか「50.3時間」と、例年の約3分の1に大激減しています。発電量も過去最低の289kWhとなりました。
ただ、ここで注目したいのが一番右の「発電効率(発電量÷日照時間)」です。
日照時間が過去最高だった2025年の発電効率は「2.79」と過去最低だったのに対し、日照不足の今年は「5.74」と、2023年以降で突出して最高の数値を記録しています。
今年の5月は「最高気温の平均が過去一番低く、発電効率が良い」という結果が出ました。逆に猛暑だった6〜8月は効率が落ちていました。今月(9月)も最高気温の平均が26.6℃と過去一番低くなっており、涼しさがパネルの熱損失を防いだことは間違いありません。
しかし、いくら気温が下がったとはいえ、効率が前年の2倍以上(2.79→5.74)に跳ね上がるのは不自然です。ここには、日照時間の「ある罠」が隠されていました。
2. 【考察】日照0時間が17日!?それでも毎日3〜10kWh発電するカラクリ
実は今月、近隣のアメダス観測所で「日照時間0時間」と記録された日がなんと17日間もありました。月の半分以上が日照ゼロだったことになります。 ところが我が家の発電データを見ると、その「日照0時間」の日であっても、毎日最低3kWh〜多い日では10kWh以上もしっかり発電し続けていたのです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
気象庁の「日照時間」は、直射日光(直達日射量が120W/㎡以上)があって影がはっきりできる時間帯しかカウントされません。しかし太陽光パネルは、日照時間にカウントされないような「薄曇り」や「雨の日の暗い雲」を透過してくる散乱光(散乱日射)でも、一定の発電を続けることができます。
つまり、今月の発電効率「5.74」という異常値は、「日照0時間として計算から除外された17日間に、散乱光でコツコツ稼いだ発電量(数十kWh)」が、わずか50時間の日照時間の成果として上乗せ計算されてしまったために起きたバグのような現象だったのです。

「どんよりした雨や曇りの日でも、太陽光パネルはニートにならずにしっかり裏で稼いでくれている」ということが、このデータから見事に証明されました。
3. 9月度の電力使用状況とEV充電の苦戦
続いて、自宅で実際に使用した電力の内訳です。
- 総発電量: 289 kWh
- 総消費量: 309 kWh
- 太陽光からの直接消費: 113.2 kWh
- EV充電分: 22.0 kWh (※余剰電力分)
- 蓄電池への充電: 160 kWh (放電量: 144 kWh)
- 売電量: 15.9 kWh
- 買電量: 35.8 kWh
- 自給率: 94%
- 自家消費率: 88%

今月も前月に引き続き天気が悪く、日中お留守番をしている愛犬(コーギー)のための空調管理(エアコンと除湿器)が稼働しました。数日天気が悪い日が続いた時のエアコン・除湿器稼働が主な「買電(35.8kWh)」の理由になっています。ただし、月の後半は大分涼しくなり、消費電力量全体は大きく減ってきています。
入浴については夏場から引き続きシャワーで済ませているため、ガス使用量も少なく済んでいます。
【EV充電のもったいない運用】
9月はエアコン消費も減るため、余剰電力で愛車(EV)にたっぷり充電したかったのですが、とにかく晴れの日が少なく、余剰電力がほとんど出ませんでした。結果的に自宅で買電して充電したり、外出先で急速充電に頼る場面が多くなってしまい、非常にもったいない思いをしたのが今月の反省点です。
4. 経済効果(電気代約50円時代への突入と節約額)
最後に、今月の収支と、太陽光・蓄電池・EVが生み出した「節約できた金額」をまとめます。
【電力単価の前提条件】楽天でんきSプラン
現在、イラン情勢などによる燃料価格の高騰に加え、東京電力管内は火力発電の依存度が高い影響をダイレクトに受け、市場調整単価が高騰しています。政府の支援(-3.5円)が入ってもなお、買電単価は約50円にまで跳ね上がっています。
- 買電単価: 49.39円/kWh (基本 36.85円 + 調整 11.86円 + 賦課金 4.18円 - 支援引 3.5円)
- 売電単価: 17.0円/kWh
今月の電気代(買電コスト)
35.8 kWh × 49.39円 = 1,768円
今月の節約効果 買電回避額15,230円 + 売電金額270円 = 合計15,500円
- 太陽光からの直接消費による節約額: 5,591円 (113.2kWh × 49.39円)
- 蓄電池による節約額: 7,898円
- EVによる節約額(余剰電力分): 1,741円
- 売電による収入: 270円 (15.9kWh × 17円)
電気単価が1kWhあたり約50円という恐ろしい水準になっていますが、太陽光と蓄電池で自家消費したおかげで、実際の電気代の支払いは1,700円台に抑え込むことができました。
逆に言えば、「単価が上がれば上がるほど、太陽光と蓄電池による初期費用の回収スピードが加速する」という状態に入っています。
10月に入ると外気温がさらに下がり、エアコンの使用量が一段と減ります。天気予報でも待ち焦がれた晴天の日が多いとの予報が出ているので、来月こそは「余剰電力でのEV充電」が思い切りできることを大いに期待したいところです!
👉過去の発電データの記事はこちらから

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