【充電記録】初期型ソルテラ×PowerX!バッテリー温度で変わる充電速度の実測データと考察

充電インフラ・ネットワーク比較

今回は、超急速充電ネットワーク「PowerX(パワーエックス)」での充電データと考察を公表します。

これまでPowerXは合計4回利用しました。内訳は、帰省の復路で立ち寄った栃木県の「那須千本松牧場」が3回、そして「道の駅みかも」が1回です。千本松牧場での3回は、完全無料キャンペーンであった「Try! PowerX」(2024年11月17日終了、現在は有料/無料プランへ移行)の期間中だったため、0円で充電できました。

初期型ソルテラでの長距離走行時における、外気温やバッテリー温度と充電速度(出力)のリアルな関係が見えてきましたので、詳細なデータとともに解説します。

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1. 【実測データ】PowerX 充電ログ一覧(全4回・150kW機)

提供いただいたデータを整理したログ一覧です。全日程において、隣の充電車両はなく(出力制限なし)、150kW機のポテンシャルを単独で検証できた好条件でした。

日付場所天候・気温走行状況時間充電量最高出力平均出力費用(実質単価)
2024/04/01那須6℃ / 晴高速長距離30分36.13 kWh105.93 kW72.3 kW0円 (0円/kWh)
2024/05/06那須14℃ / 曇高速長距離30分39.10 kWh110.92 kW78.2 kW0円 (0円/kWh)
2024/08/14那須22℃ / 雨高速長距離30分35.71 kWh107.62 kW71.4 kW0円 (0円/kWh)
2026/10/03みかも24℃ / 晴国道長距離10分18.06 kWh133.10 kW108.4 kW1,354円 (75.0円/kWh)

(※開始SOC:10/3のみ12%から開始。4月と5月は充電中エアコンON、他はOFF)

2. 【考察1】高速走行後の温度変化による影響(那須・3回)

那須千本松牧場での3回は、いずれも「帰省の復路で2〜3時間ほど高速道路を連続走行した後」という同条件での充電です。3回とも平均充電速度に極端な差はありませんが、外気温の影響による微細な差異が読み取れます。

4月(外気温6℃) 高速走行後とはいえ、外気温が低すぎてバッテリー温度が上がりきらず、受入性がやや低下しました。

8月(外気温22℃) 那須高原に到着した時点では22℃(雨)でしたが、道中はおそらく25℃以上の高めな気温でした。高速走行と相まってバッテリーが熱を持ちすぎてしまい、熱保護のために充電速度が少し抑制されたと推測されます。

5月(外気温14℃) 最もバランスが良く、平均78.2kW(30分で39.1kWh)という3回の中で最高のパフォーマンスを発揮しました。

バッテリーマネジメントシステム(BMS)が改良される前の「初期型ソルテラ」は温度管理の面で厳しい部分がありますが、それでも30分で35kWh前後の電力を安定して補給できている事実は、長距離運転において非常に頼りになります。

3. 【考察2】好条件が重なった超急速充電の実力(みかも・1回)

一方、2026年10月3日の「道の駅みかも」での充電は、PowerXの150kWという高出力を存分に活かせた理想的な結果となりました。

10分間で100km分を回収 24℃の晴れでしたが日差しがそこまで強くなく、バッテリー残量「12%」という最も電気が入りやすい低SOCからスタートしました。あえて10分間のみの短時間充電にとどめた結果、最高出力は驚異の133.10kWに達し、平均出力も108.4kWという素晴らしい数値を叩き出しました。わずか10分で18.06kWh(約100km分)を補給できたことになります。

※道の駅 みかもでの充電記録

4. なぜ初期型EVには「従量課金」が最強なのか?

10/3(みかも)のデータでは、10分で18.06kWhを入れて1,354円(約75.0円/kWh)でした。一見すると高価に思えるかもしれませんが、150kWという超急速だからこその圧倒的なタイムパフォーマンスがあります。

もし出力がガクッと落ちている状態(例:20kW程度)で時間課金(〇円/分)の充電器を使うと、ほとんど電気が入らないのに時間だけ取られて1kWhあたりの単価が跳ね上がってしまいます。充電出力が変化しやすい初期型EVにとっては、充電環境(外気温20度前後・バッテリー低残量)が好条件の時や「実際に入った電力量だけに払う(従量課金)」システムが最大の防御策になります。

💡 コスパ最強!Flashの単価(約40〜50円/kWh)も見逃せない

なお、同じ従量課金制を採用している急速充電ネットワークとしては、PowerXのほかに「Flash(フラッシュ)」も非常に優秀です。

全国的な設置数はまだ限られているものの、Flashの従量単価は1kWhあたり約40〜50円前後と、他社の急速充電と比べて頭一つ抜けた安さを誇ります(※自宅の買電単価35〜40円/kWhに迫る水準です)。

もし移動ルート上にFlashの設置スポットがあれば、費用を抑えたい場合の「第一優先」として選びたい非常に強力なネットワークです。

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5. アプリ予約の利便性と立ち寄りスポットの魅力

PowerX最大の強みは「アプリで事前に充電枠を予約できる」点です。長距離ドライブや帰省ラッシュ時、「現地に行ったら先客がいて充電できない」という充電渋滞のリスクを回避できるのは大きなメリットです。

また、設置場所のロケーションも優秀です。那須千本松牧場はドライブの休憩や散策、お土産選びに最適で、充電中の30分間も手持ち無沙汰になりません。道の駅みかもは国道沿いでアクセスが良く、サクッと10分継ぎ足し充電して再出発するのにベストな環境でした。

6. 利用時の注意点とマナー

PowerXを快適に利用するため、以下の点には気をつけましょう。

予約時間に遅れない 事前予約を利用する場合、到着が遅れると充電可能時間が短くなってしまうため、交通状況を見越した余裕のある到着計画が必要です。

充電完了後はすみやかに移動 150kWの超急速充電器は次に待っているユーザーも多いため、充電完了(または制限時間終了)後は、マナーとしてすみやかに車両を一般の駐車スペースへ移動させましょう。時間を超過するとペナルティ料金が加算されるネットワークもあるため、アプリの通知には注意が必要です。

7. まとめ:初期型ソルテラをコスパ良く運用する最適解

今回のデータから、バッテリー加温・冷却機能を持たない初期型ソルテラ(および同世代のEV)で、充電インフラを賢く利用するための条件が見えてきました。

  1. SOCが低い状態(10〜30%)から充電を開始し、80%を超えたら潔く切り上げる。
  2. 連続高速走行後など、バッテリーの熱ダレが予想される状況では、時間課金ではなく「従量課金制」を選択する。
  3. 従量課金機を選ぶ際は、単価が安くコスパ最強な「Flash(約40〜50円/kWh)」を第一候補とし、事前予約機能や150kWの高出力が魅力な「PowerX(約75円/kWh〜)」と状況に応じて上手く使い分ける。

この3点を徹底することが、無駄な出費を防ぎコスパ良く運用するための絶対条件になります。初期型ソルテラやbZ4Xオーナーの方の参考になれば幸いです!

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