充電ネットワークや充電機器の違いによって、EVの充電効率やコストにどのような差が出るのか?
今回は2026年9月分の外部急速充電データをすべて公表します!
本来、我が家では毎年9月は太陽光発電の余剰電力が最も多くなる時期です。遅番シフト時の昼間や蓄電池に貯めた電力を使って自宅でEVに充電するのが恒例でした。
しかし、今年は過去最低の日照量・発電量となってしまい、自宅でのソーラー充電が不十分に……。急遽、外部の急速充電に頼らざるを得ない状況となりました。
さらに、我が家が契約している「楽天でんき(基本料金0円)」の9月の買電単価が、国際情勢(イラン情勢等)の影響で1kWhあたり49.39円まで高騰。そこで今回は、近場にあるDMMの急速充電器 50kW機(1分27円)を活用して乗り切ることにしました。
結果として、「自宅で充電するよりも外部急速充電の方が安くなる」という驚きの逆転現象や、50kW機における非常に高い充電効率など、興味深いデータが得られましたので詳しく解説します。
2026年9月 外部急速充電実績データ(DMM 50kW機)
9月に実施した計5回の急速充電データは以下の通りです。
※いずれもバッテリー残量(SOC)10%〜30%からのスタート、天候は曇り、外気温は20〜24℃(適温)、充電前走行15分(街乗り)、エアコンONという統一された環境です。
| 日付 | ネットワーク・場所 | 仕様 | 外気温・天気 | 充電前走行 | 時間 | 充電量 | 最高出力 | 平均出力 | 費用 | 実質単価 | 条件 |
| 9/5 | DMM急速 | 50kW | 23℃ / 曇 | 街乗り15分 | 24分 | 17.95kWh | 50kW | 44.9kW | 648円 | 36.1円/kWh | 隣なし/エアコンON |
| 9/13 | DMM急速 | 50kW | 24℃ / 曇 | 街乗り15分 | 33分 | 24.30kWh | 50kW | 44.2kW | 891円 | 36.7円/kWh | 隣なし/エアコンON |
| 9/20 | DMM急速 | 50kW | 24℃ / 曇 | 街乗り15分 | 18分 | 12.36kWh | 50kW | 41.2kW | 486円 | 39.3円/kWh | 隣なし/エアコンON |
| 9/26 | DMM急速 | 50kW | 20℃ / 曇 | 街乗り15分 | 28分 | 20.61kWh | 50kW | 44.2kW | 756円 | 36.7円/kWh | 隣なし/エアコンON |
| 9/27 | DMM急速 | 50kW | 22℃ / 曇 | 街乗り15分 | 40分 | 29.95kWh | 50kW | 44.9kW | 1,080円 | 36.1円/kWh | 隣なし/エアコンON |
| 合計/平均 | — | — | 適温帯 | — | 143分 | 105.17kWh | — | 約43.9kW | 3,861円 | 36.7円/kWh | — |

9月データの深掘り分析・考察
1. 自宅充電(楽天でんき 49.39円) vs 外部急速充電「コスト逆転」の計算
我が家は基本料金0円の「楽天でんき」を利用していますが、9月の買電単価は49.39円/kWhにまで高騰していました。この単価をベースに、今回の充電量(105.17kWh)を自宅で充電した場合と比較してみます。
- 仮にすべて自宅(楽天でんき 単価49.39円)で充電した場合:$105.17\text{ kWh} \times 49.39\text{円} = \mathbf{5,194\text{円}}$
- 実際のDMM急速充電の合計費用:$143\text{分} \times 27\text{円} = \mathbf{3,861\text{円}}$
日照不足で太陽光発電が使えなかったのは痛手でしたが、1分27円のDMM急速充電を活用したことで、自宅で充電するよりも約1,333円(約25.7%)も安く抑えることができました。
電気代が高騰している時期には、「自宅充電=常に最安」とは限らず、分課金の急速充電の方が安上がりになるという面白い逆転現象が起きることがよく分かります。
2. 平均出力41.2kW〜44.9kW!50kW機での驚異的な充電効率
時間課金(1分27円)の急速充電において、最も重要なのは「時間あたりの平均出力(kW)」です。平均出力が高ければ高いほど短時間でたくさんの電力が入り、結果として1kWhあたりの「実質単価」が安くなります。
今回のデータを見ると、50kW仕様の充電器に対して平均出力は41.2kW〜44.9kWをしっかりマークしています。
- 出力達成率:仕様50kWに対して 82.4% 〜 89.8%
50kW機でこれだけの平均出力を維持できた理由は以下のコンディションが揃っていたためです。
- バッテリー適温環境(20℃〜24℃): 外気温が低すぎず高すぎず、バッテリーの温度管理(熱セーブ)が入らなかった。
- 最適なSOC(充電開始残量): 10%〜30%の低残量からスタートしたため、出力抑制を受けずに高出力ゾーンを長く維持できた。
この高効率のおかげで、実質単価も36.1円〜39.3円/kWhという、楽天でんきの単価(49.39円)を大きく下回る優れたコストパフォーマンスを実現できました。
3. 今回の9月データを「ベストコンディションの基準値」に設定
今回のデータは、天候(曇り)・外気温(20〜24℃)・走行状況(街乗り15分)という「充電にとって最も条件が良い環境(ベストコンディション)」で綺麗に揃っています。
そのため、この9月のデータを我が家のEV急速充電における「基準値(ベースライン)」として今後活用していきます。
まとめと今後の展望
太陽光発電の不振と電気代の高騰(49.39円/kWh)から始まった9月の外部急速充電でしたが、結果的には「分課金急速充電のコスパの高さ」と「適温時における50kW機の高いパフォーマンス」を実証できる貴重なデータとなりました。
今後は手元に残っている過去の充電データも順次公表していく予定です。
また、季節が変わり「冬場の極寒時」「高速道路の連続走行直後」「SOC 70%以上の高残量時」など条件が変わった際に、今回の基準データ(平均出力 41.2〜44.9kW / 単価36.1〜39.3円)とどのような違いが出るのかを徹底比較・検証していきます。
次回のデータ公開もぜひ楽しみにしていてください!

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